処遇改善加算を取るためにはキャリアパスの要件にかなように会社の内規を変えて新たな取り組みを行う必要があります。
キャリアパスとは、事業所における各職位・職務に就任するために必要な業務経験とその順序、配置移動のルートなどのことをいいます。
つまり、その事業所で働く職員が、その事業所においてどのような職位や職務につけるか、またどのようなことをすればその職位や職務につけるかを明確に知ることができるような制度のこといいます。
キャリアパス要件は、3つに分かれていてどれを満たすかによって処遇改善加算Ⅰ~Ⅲのどれが取れるか分かれてきます。
①キャリアパス要件Ⅰ
福祉・介護職員の任用の際における職位、職責又は職内容等に応じた任用等の要件及び賃金体系を定めること。
つまり、管理者やサービス管理責任者、児童発達支援管理者、児童指導員、職業指導員といった事業所の「職位」ごとの担当する職務内容(職責)、その職務に必要となる能力などを定め、かつそれぞれの職位ごとの賃金体系を定めることが要件となります。
②キャリアパス要件Ⅱ
福祉・介護職員の資質向上のための目標及び計画を策定し、当該計画に係る研修の実施又は研修の機会を確保することが要件となります。
③キャリアパス要件Ⅲ
経験もしくは資格等に応じて昇給する仕組み又は一定の基準に基づき定期に昇給を判定する仕組みを設けることで要件を満たします。
※ちなみに処遇改善Ⅰを取るにはキャリアパス要件の3つとも要件を満たす必要があります。
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